2012年の介護報酬改定について
2012年に介護報酬が改定になります。3年に1回の見直しをしていますが、
今回は医療の診療報酬の改定と同時なので、連携部分の調整があるようです。
その前に、社会保障・税一体改革を政府が取り組んでいます。
その内容としては、2025年度を最終目標として特養は現状の延長線に比べて
−14万人減らして、その代わりグループホームを10万人、小規模多機能施設を
32万人分増やすという、在宅系のサービスを増やして、超高齢社会に対応するという
内容になっています。
そのために消費税を上げるというシナリオです。
これは2000年当初から理想として厚生労働省が掲げていた方向性の延長線です。
果たして、障害を持つ高齢者の方が在宅で最期までやっていけるのかと
いうことが課題になってきます。
そして、今回の介護保険制度改正は、医療側で、例えば脳卒中の急性期から回復期までの
医療は短期集中的に治療して、その後、維持期の療養後、シームレスに介護保険の
通所リハビリとか訪問看護、訪問リハビリなどに繋げていくために、地域包括ケアという概念を
キーワードとして改正がなされました。
いろんな事業に、医療の絡みを加算のような形で加えられていますし、
24時間巡回型の訪問事業も訪問介護員と看護職員の複合等、
複合型のサービス提供ができるようになります。
また、地域包括支援センターも配食、見守りなどの事業を提供できるように強化されます。